DHESにおける
OIEジョイントコラボレーティングセンター長の挨拶

OIE食の安全ジョイントコラボレーティングセンター
DHESのHPへようこそ

わが国では2010年に口蹄疫が発生し、約30万頭もの動物の命が犠牲となって終息しました。わが国を含むアジアの周辺地域では口蹄疫に加え、高病原性鳥インフルエンザ、豚流行性下痢などの重要家畜疾病の発生が頻繁に見られています。このような疾病の発生はグローバリゼーションの進展によりヒトの移動と動物および動物由来製品の流通が大いに増加しているためと考えられています。また地球温暖化による疾病媒介昆虫の生息域の変化による熱帯性人獣共通感染症の分布域の拡大、動物・人での抗生物質の慎重使用に関する規制が徹底されていない国での多剤耐性菌分布の増加など、グローバリゼーションと相まって動物感染症と人獣共通感染症のリスクを高める状況の変化が見られています。
このような国際的脅威への対応には国を越えた連携が必要不可欠ですが、1924年にパリで発足した国際獣疫事務局(World Organization for Animal Health: OIE(旧名称Office Internationale Epizooties))は、グローバルな連携による世界の家畜・人獣共通感染症への対応を目的として、加盟国間の国際規約(コード)の設定と様々な技術的サポートによる世界経済の安定および保健の向上に貢献しています。
2014年5月のOIE総会にて、酪農学園大学獣医学群獣医学類衛生環境学分野(Division of Health and Environmental Sciences: DHES)は、シンガポール国獣医公衆衛生センター、そしてそれまで単独でOIEコラボレーティングセンターであった東京大学食の安全研究センターとともに、新たにOIE食の安全ジョイントコラボレーティングセンターとして指定されました。
DHESは、獣医衛生、ハードヘルス(牛群の健康)、食品衛生学、人獣共通感染性、獣医疫学、環境衛生学、獣医倫理学という7ユニットから成る「農場から食卓までと、それを支える環境の持続可能な保健」の全てを担う応用系教育研究部門です。私たちはOIEセンターとして、シンガポール、東京大学の二機関と協力しながら、日本を含めOIE加盟国の「食の安全」向上に、技術サポートと教育を通して貢献します。
共同研究や研修などを通してOIEセンターとしての広く責務を果たして参りたいと存じますので、DHESを積極的にご活用いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

酪農学園大学DHES OIEセンター長
獣医疫学准教授 蒔田浩平


OIEセンター長 蒔田浩平 略歴
2014年
酪農学園大学OIEジョイントコラボレーティングセンター長、獣医疫学准教授 兼 ILRI獣医疫学者
2010年
酪農学園大学獣医疫学准教授 兼 ILRI獣医疫学者
2009年
エディンバラ大学博士課程修了
2008年
国際家畜研究所(ILRI)ポスドク
2006年
エディンバラ大学感染症センター博士課程(継続、英国国際開発庁奨学生)
2004年
エディンバラ大学熱帯獣医学センター博士課程(JICA海外長期研修員)
2004年
埼玉県庁退職
2001年
埼玉県秩父高原牧場 家畜課
2000年
埼玉県川越家畜保健衛生所 家畜防疫グループ
1998年
埼玉県庁派遣 青年海外協力隊 ネパール王国ジリ職業訓練校講師
1995年
埼玉県川越家畜保健衛生所 家畜防疫課
1995年
日本獣医畜産大学獣医学科卒

トピックス

TOP